Yoshikawa Orthpaedic ClinicSince 2011

骨粗鬆症専門外来Osteoporosis

骨粗鬆症とは?

 骨のカルシウムは加齢とともに変化します。生下時から20才までの成長期は骨塩量(骨密度)は増加、20代〜30代で最大骨塩量を維持し、40代後半から徐々に減少し始めます。この減少を生理的な骨塩量減少といいます。骨粗鬆症とは、生理的範囲を逸脱して骨塩が減少する疾患で、閉経による骨塩量減少の加速が生じる女性に多く発生します。骨粗鬆症に罹患すると、背中が曲がってしまったり、軽微な外力で骨折(病的骨折)したり、腰痛・背部痛の原因にもなります。
 骨粗鬆症は、一旦そういう状態になったら、治らないものと考えている方も多くいますが、適切な治療によ骨塩量の増加も見込めますし、将来の骨折の危険性を半分近くまで減少させることも可能です。当院では、骨塩量測定装置を導入・活用し、最新の知見に基づいた骨粗鬆症治療を行っております。近年、いくつもの骨粗鬆の治療薬が使えるようになってきておりますが、骨粗鬆症を専門に診る医師が少なく、必ずしも適切な薬剤選択が行われていないのが現状です。当院院長は骨粗鬆症の診断と治療に30年の経験があり、皆様の期待に十分応えることができると自負しております。

骨粗鬆症の診療のながれ

  • 問診:病歴、過去の骨折の有無、内服薬剤、閉経年齢等
  • 身長、体重の測定 FRAX(骨粗鬆症専用の問診システム)
  • 骨塩量測定(大腿骨近位部、腰椎)
  • 骨代謝マーカー測定、その他骨代謝関連の血液検査
  • 治療薬の選択・変更

    年齢、骨塩量、採血結果を基に適切な治療薬を選択。半年に1回骨塩量を測定し、薬剤の継続や変更を検討する。

骨粗鬆症治療薬
  • カルシウム製剤:単独で使うことはまれですが、問診でカルシウム摂取量が足りないと判断した場合は処方します。
  • 活性型ビタミンD製剤:最近、より効果の高いエルデカルシトールが発売され、筋力維持、転倒防止効果も報告されており、併用薬として欠かせないものとなっております。
  • エルシトニン製剤:骨塩量増加効果はありませんが、腰椎圧迫骨折の痛みの緩和作用を期待して使用します。
  • SERM(サーム):骨に対しては女性ホルモン類似の作用があり、比較的若い人を対象に使用しますが、骨質改善効果も報告されています。
  • ビスフォスフォネート製剤:現在骨粗鬆症治療のメインになる薬剤です。週1回製剤、月1回製剤があり、また注射製剤もあります。将来年1回製剤も発売が予定されています。
  • デノスマブ(抗LANKL抗体):強力な骨吸収作用のある薬剤で半年に1回の皮下注射製剤です。ビタミンD製剤の併用が原則です。
  • テリパラチド(PTH製剤):毎日皮下注射と、週1回の皮下注射製剤があります。骨塩量増加作用と同時に骨代謝回転を上げることにより、骨組織を若返らせる効果もあります。骨塩量の減少が著しい方や骨折の危険が高い人、最近病的骨折があった方に使用します。
  • 近々発売予定の薬剤(抗スクレロクチン抗体、PTH-rP、カテプシンK阻害薬)もありますが、発売時に紹介する予定です。

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